深夜特急1~6 沢木耕太郎
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著者・沢木耕太郎さんの一人旅を本人の体験を元に描いた本。香港・マカオからシルクロードを通り、ロンドンに至るまでに彼が見たもの、感じたものについて細かく書かれています。情景描写が非常にうまく、まるで旅をしているかのような気分を味わえます。
阪急電車 有川浩
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阪急電車はえんじ色の車体とレトロな内装が特徴で、大阪 (梅田)と神戸三宮、京都、宝塚間を日夜走っています。この物語はその中でも、阪急今津線の宝塚駅から西宮北口駅までの各駅 (往路と復路) を舞台として、偶然乗り合わせた者同士が関わりを持っていく様子を描いています。笑いあり涙ありの構成となっていて、読み終えた時に心がほっこりとする作品です。
カエルの楽園
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著者は「永遠の0」や「海賊と呼ばれた男」でお馴染みの百田尚樹さん。
本書では、憲法9条改正を含めた日本の国防問題をカエルの世界を用いて表現しています(巻末でこの作品はフィクションであると述べてはいますが)。人間をカエルに置き換えることによって、我々が置かれている現状を俯瞰的に見ることができます。“平和とは何か”、“愚かなのは誰か”、非常に考えされられる一冊です。
白夜行 東野圭吾
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言わずと知れたミステリー作家・東野圭吾さんの作品。小説の世界に引き込まれてページをめくる手が止まらなくなる、そんな1冊です。
幼くして父親を殺された桐原亮司(少年)とその近くに住む西本雪穂(少女)。2人の少年少女に焦点を当てて、彼らの成長を別々に追う形で物語は進行します。話が進むごとに徐々に亮司父の殺害事件の全貌と2人の本性が暴かれていく構成です。物語が最後に近づくにつれて感じる気持ちの高ぶり。はたして彼らは事件に関わっていたのか。衝撃のラストを見逃すな。